JAXAのハロ、いきまーす!宇宙ステーション向け船内ドローン『Int-Ball』は宇宙飛行士を支えるパートナー

国際宇宙ステーション(ISS)といえば、地上から約400㎞という大気圏のはるか上空に建設された人類が誇る有人施設だ。中でも「きぼう」は日本が開発を担当した実験棟で、最大4名の宇宙飛行士が滞在し、さまざまな実験を続けている。

そんな「きぼう」内で、まるでSFやアニメから抜けできたような物体が活躍しているのをご存じだろうか。それが、Jaxa製の『Int-Ball』だ。

機能美とキャラクター性を両立した外観

見た目は丸いボディに大きな丸目と、ガンダムの『ハロ』やスター・ウォーズの『BB-8』、はたまた地球防衛軍テラホークス(古い…)の『ゼロ軍曹』といったパートナーロボットのよう。実はこれ、自立移動型のドローンカメラなのだ。JAXAの筑波宇宙センターからの遠隔操作を受けて、姿勢を自律的にコントロールしながらISS内を自由に飛び回り、写真と動画を撮影してくれる。大きさは直径150㎜の手乗りサイズで、ますますかわいらしい。

よくよくみると、鼻のような部分がカメラで、瞳のように見える部分は状態表示用のLEDになっている。撮影時は緑に、エラーがでたときは赤く光るので、『Int-Ball』のキャラクター性が際立つ。こうしたデザインは宇宙飛行士がカメラがどこを向いて撮影しているか、遠くからでもわかるようにするためだという。とはいえ、前述したパートナーロボットたちを目指したような気がしてしまうのは、完成されたデザインゆえだろうか。

それにしても外観をみていると、ドローンのわりには、推力となるプロペラや噴射装置が見つからないような……。それもそのはずで、ISS内はほぼ無重力。放っておいても勝手に浮いてくれるので、浮力を生み出す装置は必要ないのだ。

かわりに取り付けられているのが、360度全方向に取り付けられた12基の小型ファン。この小さなファンでISS内の空気をかき混ぜることで気流を起こし、自在に移動することができるようになっているのだ。送風方向と送風量をコントロールすることで、微細な動きが可能になっているというわけ。

ただ注意したいのが、ISS外の宇宙空間では使用できないこと。攪拌できる気体がないので、ファンを回してもどこにも移動できないのだ。仕方ないこととはいえ、ちょっと残念な気もしてしまう。

小型化の実現を支えた先端技術