1930年代ハリウッドの華やかさに酔いしれる…【この海外ドラマが間違いなし!『ラスト・タイクーン』】

Amazon Prime Video で独占配信中の『ラスト・タイクーン』は、1930年代ハリウッドの華やかな映像がお正月気分にピッタリの海外ドラマだ。

原作は、『グレート・ギャツビー』などで知られる小説家F・スコット・フィッツジェラルドの“未完の最高傑作”と呼ばれる同名小説。これまでにも、映画化・舞台化されてきた名作だ。主演は、『ホワイトカラー』『ノーマル・ハート』などの人気俳優マット・ボマー。主人公モンロー・スターは、アーヴィング・タルバーグという実在した映画プロデューサーがモデルとされている。

『ラスト・タイクーン』ってどんなドラマ?

天才映画プロデューサーのモンロー・スター(マット・ボマー)は、ユダヤ系アメリカ人。ナチスドイツからの圧力にも屈することなく、“良い映画”づくりに情熱を注いでいた。心臓に持病を抱えていた彼は、自分は長く生きられないと思っていたからだ。物語冒頭では、2年前に亡くなった最愛の妻で大女優のミナの人生を映画化しようと奮闘している。

しかし、周りの人々は理想主義的なモンローの姿勢に反発。脚本家である義弟デックス(ミナの弟)も、モンローを恨みながら映画セットで自殺してしまった。上司である映画スタジオ経営者パット・ブレディはモンローにとって父親的存在だが、彼も「ナチスから睨まれることなく“売れる映画”を優先して作るべき」だと考えていた。

そんな中で、モンローは亡き妻ミナにそっくりのキャサリンという女性に出会う。一目で心を奪われたモンローは、キャサリンを“ミナの代わり”にしたいと考える。華やかな映画界の裏で、それぞれの夢や欲望が複雑に絡み合う様子を描く。

ここが見どころ!

表面が豪華絢爛であればあるほど、その裏側は魑魅魍魎が蠢くドロドロ……というのが通説だが、この『ラスト・タイクーン』も相当だ。だが、それが面白さに拍車をかけているのは否めない。

主人公のモンロー、最初は亡き妻へのピュアな愛情を貫く一途な男性として描かれている。マット・ボマーの美貌もあって筆者もすっかり騙されていたのだが、第1話ラストあたりから衝撃の展開が……。ここからドロドロっぷりがヒートアップし、俄然面白くなる。

登場人物達も「本当に汚い業界だ」と口を揃えて言っているくらい人間のいやらしさや怖さも描かれている作品なのだが、1930年代のファッションやインテリアがとにかくかっこいいので、汚い部分が緩和されて観やすくなっていると思う。

男女の愛憎のもつれはともかく、モンローの映画に対する愛情だけは、澄みきった水のようにどこまでも清らかだ。「愛する映画のためなら、どんな犠牲を払ってもいい」そんなひとりの男性の覚悟が伝わってくるドラマだった。

『ラスト・タイクーン』
シーズン1
Amazon Prime Videoで独占配信中!

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ラスト・タイクーン