「僕、YouTuberになる!」と子どもが言い出したら…?炎上しないためのリテラシーから動画編集まで学べる教室があるんです!【New wave習い事ガイド】

小学生の将来なりたい職業としても知られるようになった「ユーチューバー」。動画を公開している子どもも珍しくはない。「YouTuber Academy」は、ユーチューバーになりたい小学生に動画撮影や編集のノウハウ、ネットリテラシーを教える教室。一体どんな授業なのか覗いてみた。

対象:小学1年生〜6年生
開催日(柏の葉校):第1・第3土曜日(1年間で約20コマ・40時間)
定員:12名※校舎により異なる
料金:12960円(月額)
URL:https://youtuber-academy.jp/

授業の最初にクイズ形式でリテラシーをチェック


「YouTuber Academy」は2017年に開校。現在は東京、千葉、神奈川に5校を展開し、ほとんどの教室は満員で、キャンセル待ちになるほどの人気だ。カリキュラムは1年間を通して、5本の動画を作成・発表。編集などを通じて表現の方法を学ぶ。

しかし、子どもをユーチューバーデビューさせる上で一番心配なのは、炎上などのトラブルだろう。

「そこは親御さんがもっとも心配される点ですが、実は意外と子どもたちも炎上などの危険は理解しています。ですが、具体的に、どうすれば安全なのかまでは知らず、リテラシーは高くありません。そこで毎回の授業に動画でやってはいけないことなどをクイズ形式で採り入れ、具体的に教えています」(運営会社FULMA代表取締役・齊藤涼太郎さん)

リテラシーと聞くと、堅苦しいようにも思えるが、授業内でもっとも活発に意見が飛び交っていたのがこの時間だった。

取材した日は、発表に向けて動画を編集する段階に入っており、生徒は1人1台のパソコンを用い、それぞれ作業に没頭していた。とはいえ、動画を友達と見せ合って笑うなど、全体的にはかなり自由な雰囲気だ。

先生は、子どもたちの作業を見て回り、どうすればもっと良くなるかのアドバイス。技術的なノウハウは、動画教材が用意されており、タブレットで自由に確認できるようになっている。生徒自身で調べることで、先生は動画の演出などよりクリエイティブな側面で指導できるのだ。

授業の終わりには、生徒の作った動画をYouTubeにアップロード。生徒によって、公開範囲は異なるため、この作業は先生が行う。完全に公開している生徒は3割ぐらいだそう。

ユーチューバーになりたい子どもは、広く知られて有名になりたいのではと思うが、それは大人の勘違いのようだ。

「ピアノを弾くことが好きでも、ピアノの発表会が楽しいかは子どもによって異なるようなものです」(齊藤さん)

ユーチューバーになるために子どもを教室に通わせる。このことに抵抗のある大人も多いと思われる。自分も、子どもに言われたら、「その前に勉強がんばれ」などと言ってしまいそうだ。しかし、動画を通してプレゼンテーションなど表現力が向上する。なにより、大人でもこれがなくて人生を棒に振る人がいるリテラシーが身につくのは大きいかもしれない。

1.毎回の授業では必ずリテラシーを学ぶ

授業の最初に実施される「リテラシークイズ」。この日は、「動画で嘘をついても良い?」「なぜ動画で嘘をついてはだめ?」「小学生の時に撮った動画はいつまで残る?」といった問題が出されていた。パソコン画面から4択で答え、正解率の高い順に生徒の名前が発表される。また、「友達がイタズラをしている動画を撮るのは、なぜダメ?」などの質問で考えさせる時間も。「撮った人も同罪だから」「肖像権が友達にあるから」といった発言が聞かれた。


撮影に使われる機材はiPad。場所は基本教室内なので、企画力も問われる。授業で使用するパソコンやタブレットは貸し出される(レンタル料は料金に含まれる)。

2.生徒それぞれが編集の結果に没頭

動画編集ソフトは「iMovie」を使用。この日は、次回の発表会に向けて、動画のクオリティを上げるための編集を行っていた。

3.動画で解説される補助教材を用意

タブレットで見られる動画の補助教材が用意され、その分、先生はよりコミュニケーションに注力できる。

4.席の移動はフリーダム

友達に動画を見せて笑い合う姿は本当に楽しそう

5.先生が席を回ってアドバイス

先生は、技術的なアドバイスはもちろん、良いところを褒めたり、こうすればもっと良くなると改善点を教えてあげたりする。編集した動画をYouTubeにアップロード。公開範囲は親が決めるが、限定公開であってもURLを送ることで友達や親戚には見てもらえる。

6.自前のヘッドホンも個性を主張

再生する音が外に出ないよう使われるヘッドホンは持参。その姿はさながら映像ディレクター。

7.2時間の授業が終了

パソコンを片付けて、良かったこと、頑張ったことを生徒達自身に発表させる。

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『デジモノステーション』2019年1月号より抜粋。