次回は2019年2月17日開催! ルンバでプログラミングを学べるSTEMワークショップを覗いてみた

『ルンバ』がプログラミング教育のロボットに!
小学生参加のワークショップをのぞいてみた

ロボット掃除機は、もっとも普及している身近なロボットだろう。そんなロボット掃除機市場を牽引してきた『ルンバ』のアイロボットが、小学1〜3年生を対象としたSTEM教育のワークショップを開催。ロボットとは何かを理解し、プログラミングで実際にルンバを思い通りに動かす90分間の授業の様子をお届けしよう。

小学2年生を中心に十数人の子どもたちが参加。講師はアイロボットの社員がボランディアで務める。

『ルンバ』の“生みの親”であるコリン・アングル氏も登場

9月に実施された第1回目のSTEMワークショップには、米アイロボット社CEOのコリン・アングル氏が登場。子どもたちと会話しながら、ロボットへの興味や理解を深めていった。

第1回開催のこの日は、『ルンバ』の生みの親、米アイロボット社CEOのコリン・アングル氏が登場。子どもたちよりも親御さんや報道陣がどよめく。

「ロボットってどういうものだろう?」

コリン氏が尋ねると、子どもたちは、「動く」「目がない」「疲れない」など思い思いに答える。「目がない」という答えは少し不思議な気がするが、今の子どもにとってはアニメに出てくるような人間の形をしたロボットよりも、『ルンバ』のようなスタイルのロボットの方が身近な存在なのかもしれない。

「昔は人間の形をしていると思っていたけど、今は人間の形をしていなくても役立つロボットがたくさんあるよね」と言って、アイロボット社のロボットを紹介。『ルンバ』や『ブラーバ』以外にも、雨どいやプールを掃除するロボットなど、様々な製品が開発されている。

アイロボット社のロボットたちを紹介。雨どいを掃除する『ルージ』や、水を張ったプールを掃除する『ミラ』など、日本では馴染みのないロボット掃除機に興味津々。

大学生の時から様々なロボットを開発してきたコリン氏だが、「ロボットを作るとき、まずは、どんな問題を解決したら人の役に立つか考えるんだ」と言う。ロボットに求められるのは、機能、役割だということだ。コリン氏は、世界中を旅しながら、「みんなは、どんなことをロボットにして欲しい?」と子どもたちに聞いていて、一番多い答えは「宿題」だという。これには子どもたちも笑っていた。

続いて、『ルンバ』を例にロボットと人の違いを考える。

「人間はゴミを見つけたら、拾ってごみ箱に捨てたり、掃除機を使ったりする。それができるのは、目や脳、手があるからだよね。実はロボットも同じ。ロボットは動くし、目に相当するセンサーが付いている。しかし、大きな違いは皆みたいに最初から考える頭を持っていないこと。ロボットが生き物のように動くためにはプログラムが必要なんだ」

プログラミングはロボットに考える「頭」を与える作業だとわかったところで、プログラミングソフト「Scratch」を体験する。最初の課題は、画面上のルンバを動かすこと。「Scratch」では、「走る」「止まる」といったようなブロックを組み合わせてプログラムを作成するが、子どもたちは、スマホやパソコンに慣れたせいもあって、課題を次々とクリアしていく。

続いて、実際に『ルンバ』を動かすプログラミングに移る。使用するのは、グリーンのルンバ『iRobot Create 2 Programmable Robot』。日本では未発売だが、海外では子どもから大人までが、プログラミングを学んでいるという。

これがプログラムできるルンバ

ワークショップに用いられるプログラミング教育の『iRobot Create 2 Programmable Robot』。PCや『Raspberry PI』などでプログラミングすることができる。『ルンバ』のように各種センサーが搭載されているが、掃除機能は備えていない。日本では未発売。

こちらで使用する「Scratch X」は、「走る」が「drive」、「止まる」が「stop driving」といったように、一部が英語表記になっているが、子どもたちにとっては、さほど大きな壁ではないようだ。

与えられた課題「『ルンバ』をスタートからゴールに走らせる」ためにどうすればいいか、相談しながら考えていた。たとえば、障害物を避けながらゴールに向かうには、何度か『ルンバ』の方向を変えなければならない。自分をルンバに見立てて歩いて確認する子どももいた。

実際に走らせてみて、修正していく作業も、講師に教えられずとも自発的にやっていた。走る距離が足りないと、「2秒じゃなくて3秒か」と秒数を変更。さらに、90度に設定しても、実際にはルンバがきっちり90度には曲がらないことがあり、「80度に変えてみよう」と、自然とプログラムを修正していく。

彼らにとってプログラミングは、大人が考えるような勉強や仕事のイメージではなく、純粋に楽しんでいた。大人も、同じようにプログラミングを楽しむことはできるだろうか……。

最終的には、「簡単だった」「楽しかった」という声が大多数。

ワークショップの終わりには、コリン・アングル氏からひとりひとりに修了証が手渡された。

人間とロボットの違いを学ぶ

ロボットが動くには、人間の感覚器官に相当するセンサー、手足に相当する車輪など、頭脳に相当するプログラムが必要。


まずは画面の上で『ルンバ』を動かす

子ども向けのプログラミングソフト「Scratch(スクラッチ)」を使い、画面上でロボットが動く仕組みを学ぶ。

リアルの『ルンバ』をプログラミング

ワークショップ後半では、「Scratch X」を使って、実際にロボットを動かす。用語の一部は「drive」や「stop driving」と英語だが、子どもたちは難なくプログラミングしていた。

決められた場所を通ってスタートからゴールまで動かす課題。最初は思ったように走らせられない子どもたちもいたが、それだけにゴールできたときの達成感は大きく喜んでいた。

次回は2019年2月17日(日)に開催


次回の開催は、2019年2月17日(日)。午前の部 10:00~12:00/午後の部 13:00~15:00。対象は小学2〜3年生。参加費は無料。場所は東京都千代田区のアイロボットジャパン東京オフィス。申し込みはWebサイトから。応募期間は1月10日(木)~2月4日(月) 、抽選結果のお知らせは2月8日(金)。

【子どもをダシに、
2019年は大人も習いたくなる!New wave習い事ガイド】

教育は親の義務とばかりに、わが子を塾や習い事に通わせる親は少なくない。すばらしいことだが、その習い事、本当に子どもは楽しく通ってます? 楽しくやってこそ才能が伸ばせるのが習い事。いや、親である大人こそが楽しいと思えるものこそ、胸を張って子どもに勧められるハズ。そんな視点でニューウェーブの習い事を集めてみた。子どもと一緒に始めるも良し、親が最初にハマるも良し。習いたいと思うのに年齢は関係ないのだ!

『デジモノステーション』2019年1月号より抜粋。