「ほんやくコンニャク」がなくても大丈夫!手ぶらで使えるイヤホン型翻訳機『WT2 Plus』でイタリア人と会話してみた

両手を使わずに使えるイヤホンタイプの翻訳機

発した音声をマイクが拾い、クラウド経由で翻訳されて相手の耳に直接届く、完全ワイヤレス、イヤホンタイプの翻訳機。見た目はまるでBluetoothのイヤホン(音楽再生やヘッドセットの機能はない)なので見た目の違和感は少ないし、両手を使わずに会話できるので、自然なコミュニケーションが可能だ。家電量販店のノジマ全店で販売中。

順豊曜/ノジマ
WT2 Plus
実勢価格:2万6870円

【SPEC】
充電ケースサイズ:約W74.93×D74.93×H36mm
重量:80g(本体&充電ケース)/約10g(本体実測値)
バッテリー駆動時間:4〜5時間(充電ケース内で約3回充電可能)
充電時間:90分
対応言語:中国語/広東語/英語/日本語/イタリア語/フランス語/ドイツ語/ロシア語/韓国語/スペイン語/ポルトガル語/アラビア語/ポーランド語/フィンランド語/スウェーデン語/デンマーク語/ノルウェー語/カタロニア語/ヒンディー語

Host Back

Host Side

Host Front

Guest Back

Guest Side

Guest Front

Case Front

Case Inside

Case Inside

3種類のモードを場合に応じて使い分けたい。スマホを見ながらも悪くない

世界的にも英語が苦手とされる日本人にとって、翻訳機は期待の大きなアイテムだ。翻訳機の形状や方式はいくつかに分かれるが、この『WT2 Plus』は、ワイヤレスイヤホン型。

音楽を聴くためのイヤホンは左右の耳に装着するが、これは一方を自分に、もう一方を会話する相手に装着する。そして、それぞれのマイクで拾った音声を翻訳して、相手に音声で伝える。1〜2秒程度のラグはあるが、ほぼリアルタイムの会話が可能だ。

使用にはインターネットに接続されたスマホが必要となる。専用アプリをインストールし、Bluetoothでペアリングすればスタンバイ。スマホはポケットなどに入れたままでいいので、歩きながらでも会話できる。

気になる翻訳精度だが、ネットに接続されるタイプの翻訳機やスマホのGoogle翻訳アプリと同レベルと考えていいだろう。

ただ、常に拾った音を翻訳する「自動モード」は、余計な音を拾って翻訳しがち。会議室のような空間で、考えながら話すのにはいいが、カジュアルな会話の場合は本体にタッチしてから話す「タッチモード」のほうがストレスは少ないはずだ。

スマホから直接翻訳した音声を流す「スピーカーモード」は、相手にイヤホン渡さなくていいので、街中などで出会った人と一時的な会話をするのに使える。シチュエーションによってモードを使い分けたい。

また、他の翻訳機にも言えることだが、よくわからない翻訳結果になることは珍しくはない。その場合、スマホを手元に置いて使うことをおすすめする。というのも、翻訳が正しくなくても、もとの音声を認識している精度はかなり高いからだ。ヒアリングが苦手でも、英語が少しでも読めるなら、スマホの画面を見ることで理解が高められる。

さらに、こちらの日本語自体が正しく認識されているか、どんな英文に訳されているかの確認にもなる。思わず英語の勉強になったりするのは、まだまだ進化する余地のあるカテゴリーの製品だからだろう。

モードは3機種

自動モード

一時停止しない限りは、自動で翻訳し続けるモード。まったく操作しなくていいので自然な会話になるが、誤訳なども増えがち。

タッチモード

本体を軽くタッチ、もしくはスマホ画面をタッチしてから話すモード。余計な音を拾わなくなるので、自動モードより精度が高まる。

スピーカーモード

相手に本体を渡さなくて済むので、旅行などで出会った人との一時的な会話にも最適。

ペアリングするとデバイスリストに各デバイスのバッテリー残量などが表示される。イヤホンの音量もここで調節する。

対応する言語は19。言語の選択は、会話が表示される各モードの画面で行う。会話の途中でも自由に変更が可能だ。

ケースは3回分のバッテリーを内蔵

充電機能を兼ねたケースは、大きめの石けんぐらいの大きさ。ここから本体に約3回分充電が可能。ケースの端子はmicroUSBで、モバイルバッテリーやスマホの充電器が使える。

検証結果


テストに協力してくれたのは、ロンドンに留学経験のあるイタリア人、鈴木アンドレアさん。非ネイティブの英語でどのぐらい正確に翻訳できるのかも確認できた。

オーソドックスな会話はほぼ合格レベル
英会話教材や旅のガイドブックに出てくるようなオーソドックスな会話は、問題なく翻訳されることが多かった。通じない場合は、少し表現を工夫して言い直すと伝わる。


日本の地名や固有名詞は?
日本語で言う分には正確に訳してくれるが、外国語に日本の地名などが入ると苦手なようだ。渋谷はCBS、下北沢はShin Akita Java、秩父は安い(チープ)に……。


オノマトペは?
擬音語(オノマトペ)でも訳してくれるものはある。おなかパンパンは、胃にパン(ブレッド)になってしまった。あまり使わない方がよさそう。

英語のなまりは?
文法という単語「グラマー」が、おばあちゃん(グランマ)に訳されてしまった。同じ英語でもなまりによって結果が変わってくるようだ。

結論

英語以外の言語のほうが便利に感じる?

アンドレアさんの母国語ということもあってか、日本語とイタリア語間の翻訳は、かなり良い結果だった。普段馴染みのない言葉ほど便利さを実感。旅行先などでは活躍しそうだ。

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『デジモノステーション』2019年2月号より抜粋。

関連サイト

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  • photo大久保恵造
  • model鈴木アンドレア