今年のラグビーW杯はフランス代表が大番狂わせの予感!?注目選手はこの3人!

大番狂わせを起こす闘争心あふれるチーム!
日本開催のラグビーW杯でもフランスに注目すべき理由

今年にワールドカップを控えるラグビーの楽しみ方を、業界の生き字引きである「ラグビーマガジン」編集長に直撃取材。日本はもちろん、波乱を巻き起こすフランス代表にフォーカスすることで、面白さが広がるという。一体どこにその魅力があるのか、刮目せよ!

【Profile】

田村一博さん:ラグビーマガジン編集長
1989年にベースボール・マガジン社へ入社し、ラグビーとベースボール誌に携わったあと、「ラグビーマガジン」編集長に就任。以来、21年のキャリアを積む、業界の生き字引き。

フランス代表が強い年はワールドカップが面白い!

「ラグビーワールドカップ2019」は“アジア初開催”。しかも、その舞台は日本というメモリアルな大会だ。2015年のワールドカップでも、日本が南アフリカという優勝候補の一角を初戦で撃破したのは記憶に新しく、徐々に国内でもラグビーに対する関心は高まってきている。

一方で、昨年はサッカー・ワールドカップの覇者となったフランスでは、実はサッカーと同じくらいラグビー人気が高い。

「例えば、その年の成績が悪くても、ワールドカップだけは異常な勝負強さを発揮する。それがフランスです!」

フランス代表をそう評するのは、「ラグビーマガジン」編集長の田村さん。

「とにかく、いろいろなチームがフランスとやりたがらない。世界最強と名高いニュージーランドですら、何回も痛い目に遭っています。ニュージーランドが唯一、ワールドカップでベスト4にも入れなかった2007年の大会は、準々決勝でフランスに負けたせいなんです」

勝負強さの理由は不明、と言いながらも“闘争心が強い”のは間違いないとのこと。チームを表現するときによく使われるのが、「シャンパンラグビー」という言葉。まるで無数の泡が現れては消えるように、選手が次々に出てきてボールをつなぐスタイルから、そう名付けられた。

強烈な闘争心を武器にして. ワールドカップへ波乱を巻き起こす!.

「明確な戦術があるわけではなく、“何をするかわからない”というのが、最もフランスらしい怖さ。一試合ごとにプレイが良かったり悪かったりするので、分析しづらいんです。まあ逆に言えば、そこが大きな魅力とも言えます(笑)」

“フレンチフレアー”とも言われる、セオリーを無視した「閃き」を何より優先するのがチームの色だ。

世界最高峰のチームが集まり、各国のカルチャーに触れられるのも、ワールドカップの楽しみ方と田村さんは話す。まさに「一生に一度」、生観戦でその迫力を体感してほしい。

注目のフランス代表選手3名

田村さんオススメのフランス代表選手をご紹介。まず相手をなぎ倒して走るタイプのマチュー・バスタロー(センターバック)。それから、イケメンのルイ・ピカモール(ナンバーエイト)、キャプテンで経験豊富なベテランのギレム・ギラド(フッカー)に注目だ!


Mathieu Bastareaud/マチュー・バスタロー


Guilhem Guirado/ギレム・ギラド


Louis Picamoles/ルイ・ピカモール

WHAT’S RUGBY?
ビギナーのためのルールガイド

RULE 1.得点する方法はトライかキック

ボールを相手ゴールラインの向こう側のインゴールに持ち込み、地面につければ「トライ(5点)」。トライ成功で、キックによる追加特典チャンス「ゴール(2点)」も与えられる。他に、キックによる「ペナルティーゴール(3点)」と「ドロップゴール(3点)」がある。

RULE 2.競技人数は1チーム15人
1チーム15人のプレーヤーが相手チームと1つのボールを奪い合い、相手ゴールラインに向かって攻め入る。ボールを前進させる方法は、「ボールを持って進む」「キックする」の2つ。キックを除き、ボールを味方にパスする場合は、必ず後方に投げないと反則となる。

RULE 3.タックルはボールを持った人に限られる
ラグビーの醍醐味とも言うべき「タックル」だが、ボールを持っている人にのみ有効なプレイ。タックルされたプレイヤーがボールを放さなかった場合は、相手ボールのペナルティーキックとなる。また、相手プレイヤーの肩の線より上へのタックルも反則だ。

RULE 4.ゲームの時間は前半40分+後半40分

サッカーに比べると、前後半で5分づつ少ない40分。前半終了後に10分間のハーフタイムが用意されている。前後半のゲーム開始や、得点後のゲーム再開は、グラウンドの中央からボールをワンバウンドさせる、「ドロップキック」でリスタートされる。

RULE 5.スクラムは軽い反則後のリスタート時

フォワード8人ずつが組み合い、スクラムハーフが投入したボールを味方にかきだすために押し合う。相手との駆け引きや8人のプレイ次第で、回ったり潰れたりすることも。その場合は、スクラムの組み直しとなる。

軽い反則
自分よりボールを前に投げる、持っているボールやキャッチしたボールを前に落とす、といった場合に適用される。ラインアウトの際にボールをまっすぐ投げなかった場合も。

やや重い反則
スクラムの際に、ボールをまっすぐに投げ入れなかった場合に適用されるのが、「ノットストレート」。相手のフリーキックでゲームが再開される。

重い反則
オフサイドを中心に、重い反則は多数あるが、再開方法は“やや重い反則”と同じくフリーキック。しかし、違いは直接ゴールを狙えること。

RULE 6.タッチラインからボールが出たらスローインする

こちらもラグビーでよく目にする「ラインアウト」と呼ばれるプレイで、ボールまたはボールを持ったプレイヤーが、フィールド左右のタッチラインに触れたり外に出た場合、試合が中断。タッチラインからボールを5m以上投げ込んで、2列に並んだ各チームがボールを奪い合う。

RULE 7.試合終了で「ノーサイド」
これはルールではないが、ラグビーを表す最も重要な言葉。試合終了時に審判が「ノーサイド」と言うと、敵味方の区別なく互いの健闘を讃え合う。ラグビーが紳士のスポーツである証拠でもあり、これは観客同士にも通じる一種のマナーのようなものだ。

【2019年は間違いなくフランスが来る!】

フランスには、誰もが憧れを抱くオンリーワンの魅力がある。
その証として、観光地としてはもちろんのこと、クルマ、時計、インテリア、ファッション、はたまたテクノロジー界隈などどの角度から眺めても、他の国とは違うイケている要素が必ず見つかるのだ。今はたまたまデモなどの影響で、パリの街を中心に荒れた映像が流れている。だが、フランスに対する多くの人々が持つ、秘めたる想いは変わらないだろう。2019年は間違いなくフランスが来る!

『デジモノステーション』2019年2月号より抜粋。

  • photo利根川幸秀
  • photoアフロ(選手写真)
  • illustrationfoxco