車両込み20万円で完成!? プラモ感覚で軽バンをDIYカスタムする「Kバンライフ」が果てしなく楽しい【新定番・真冬の車中泊】

予算20万円ではじめられる!?
「Kバンライフ」のすすめ

バンライフって憧れるけど、さすがに普段使いの車をカスタムする勇気はない……。そんな人にぴったりなのが、軽バンをDIYカスタムする「Kバンライフ」。予算20万円(車両込み!)という制限の中で実践している宮崎秀仁さんの改造現場に訪れて、その魅力を伺った。

【Profile】
宮崎さんが制作しているカメラの3脚にも取り付けできる『38パレット』を中心に、ウルトラライトな装備でキャンプを楽しめるのがKバンライフの魅力。これなら、設営・撤収も一瞬で終わりそう。

宮崎秀仁さん
年間60泊以上のキャンプを楽しみ、インスタグラム(@38explore)のフォロワー数は1万4000人を超えるカリスマキャンパー。

ベース車両は10万円で入手した「ホンダ アクティバン(08年式)」

10万kmオーバーの中古車両だったが、状態も良く格安だったため即購入。同クラスだとスズキのエブリイが人気の中、なぜアクティ? と尋ねると「バンパーが切りやすい構造だから」と玄人な見解。

子供の頃、ガンプラに夢中になった僕ら世代にとって、Kバンライフほどワクワクする車中泊スタイルはないと断言しよう。それは、まさに1/1スケールのプラモデル。車両を自分で切ったり、塗ったり、装飾したり。そんな独自のカスタムを楽しんでいるのは、ガレージブランド「38explore」主催の宮崎秀仁さんだ。

「お金をかければいろいろできますが、制限のある中で創造するのが本当の贅沢かな、と。中古のホンダ アクティバンが10万円で入手できたので、総予算20万円で冒険車を作ろうと思っています」

通常、車を購入してカスタムするとなると、100万円くらいの出費をイメージしてしまうが、これなら、お父さんの趣味として、家族も許してくれそうだ。

「軽自動車、そのうえ貨物車両登録の4ナンバーなので、税金や車検代も割安になります。5ナンバーの車と比べると、年間数万円はコストダウンできます」

切って、塗って、装飾して。
気分は1/1スケールのプラモデル製作

年末に車両を買ったばかりで、カスタムの進捗はまだ10%と言うが、すでに完成形のイメージは出来上がっているとのこと。それにしても、残り10万円でどこまでのカスタムを想定しているのだろうか。

「ボディをペイントして、ルーフキャリアとボンネットキャリアを設置して、ベッド兼収納棚を作って、天井にウッドを貼り付けて、とやることはいっぱいです(笑)。ホームセンターでパーツを探して自作するので、予算的には問題なし。余裕があればソーラーパネルも取り付けたいです」

冒険車の完成は春頃を予定。「夏にはこの車で北海道を冒険したい」という宮崎さんの目は少年のように輝いていた。

フォグランプはホームセンターで見つけたパイプで土台を作って設置。ナンバープレートはヘッドライトの下に移設している。
もともとナンバープレートがあった場所は、ホームセンターで見つけたアルミパネルを塗装し、ぴったり収まるように折り曲げて取り付け。
年末に東北までドライブする機会があったため、急遽、オークションサイトでスタッドレスタイヤ(1万円)を購入。ノーマルより1インチ大きいタイヤだったため、前後のバンパーはセルフカット&塗装。鉄チンホイールもブラックのスプレーで塗装している。
内装に張られていた余分なものをすべて撤去した状態。むき出しの質感もかっこいいが、構想では、天井にウッドパネルを張り、床部分には高床式のベッド兼収納スペースを設置する予定。後部座席の位置にある窓ガラスには、換気扇を組み込むそうだ。
「電動ドリル、レンチ、サンダー、のこぎりなど、基本的な工具があれば特別な知識がなくてもできますよ」と宮崎さん。
ボディにペイントするのは、『ラストオリウム』カモフラージュスプレーのサンドカラー。フロントまわりのみブラックの2トーンに仕上げる予定。スプレー缶のため、マスキングをしっかりすれば塗装は簡単。
完成後のレイアウトを妄想スタイリング

維持費が安い!4ナンバーってなに?

自動車には用途や大きさによって、0〜9番までの分類番号が割り振られているが、中でも小型の貨物車につけられるのが4ナンバーだ。物の輸送を目的とするため、人の乗車面積よりも貨物用の面積のほうが広い必要があり、それ以外にも車両サイズや排気量にも制限がある。

条件に該当すれば、4ナンバーに変更できるし、なによりも自動車税や重量税が安くなるのが最大のメリット。

車検は1年おき(新車登録の場合は2年)になるので、その手間は増えるものの、純粋に5ナンバーと比較しても、経済的なメリットは多いのだ。

【新定番!!!!!!真冬の車中泊】

実は真冬こそキャンプがおもしろい!というのは、通なキャンパーたちには割と有名な話。空気が澄んでいて、景色や夜空もキレイ、人も少ないため自然を大いに満喫でき、何より焚き火だったり食べ物の温かみを体の底から体感できるから。自慢のキャンプギアたちの性能もよりシビアに堪能できるというもの。だったら車中泊も今でしょ! というわけで、元気な大人たちが真冬だからこその、エクストリームな車中泊遊びを提案します

『デジモノステーション』2019年3月号より抜粋。