大人2人が横になれる!トヨタ最小ミニバン『シエンタ FUN-BACE』は車中泊を快適にする設備が充実【現行車・車中泊ガチ検証】

実録!真冬に累計9泊10日から無事生還 車中泊マスターがガチで検証してみた。
現在、販売されているクルマの中で、車中泊に向いているのはどんな車種なのか?泊まるときの注意点は? そんな疑問に答えるために、車中泊記事を多く手がけるライターが、実際に現行の4車種に乗って様々な場所に足を運び車中泊を体験。そこから見えてきたものとは!?
【Profile】

増谷茂樹:車中泊マスター
「車中泊」という言葉が一般的になる前から多くのクルマで宿泊。過去にはクルマで1週間過ごす体験記事も手がけ、多数の現行車種でも実際に車中泊している。

トヨタ
シエンタ FUN-BACE
価格:177万6600円〜

コンパクトな車体ながら、3列シートで最大7人が乗れることでファミリー層に人気のモデルだが、新たに2列シートで5人乗りの「FUN-BACE」グレードが追加された。これは車中泊での使用を視野に入れたモデルで、後席を倒せば広大なラゲッジスペースに大人2人が横になることができる。

車中泊向けの新しいFUN-BACEが快適

トヨタの最小ミニバンとして人気の高い『シエンタ』だが、先日のマイナーチェンジで後席を前に倒して車中泊が可能な2列シートモデル「FUN-BACE」が追加された。まずは、このモデルで車中泊をしてみたが、大人2人が縦に横になれるフラットなスペースが作れるのでかなり快適。マットなどのオプションをセットにした「FUN-BACEキット」も用意されているので、ぜひ活用したい。

身長175cmの筆者の場合、縦に寝ようとすると2列目シートを一番前までスライドさせる必要があった。その場合、真ん中に凹みができてしまうので、寝るときはマットを用意したい。

荷物を積むのも寝るのも自在なシートアレンジ

2列シートになった「FUN-BACE」のメリットは、荷物を積むスペースが広くなったことと、シートアレンジの自由度が高まったこと。家族で出掛ける際には、ラゲッジスペースにキャンプ用具などを積み込む余裕ができているほか、シートを前方に倒せば自転車なども乗せることが可能だ。

車中泊ユーザーが気になるフラットスペースは、大人2人が並んで寝られるくらいの広さ。小さな子どもであれば3人家族でも横になることができそうだ。4人以上の家族で車中泊は難しいが、キャンプであればテントと車内に分かれて寝ることは可能だ。

積む

3列目シートがあった部分がラゲッジスペースとなっているので、遊びに行く際の道具などを積む容量がアップ。オプションパーツを使って2段に積むことも可能だ。

オプションを使えばさらに積める

寝る

車中泊をする際は、2列目シートを前に倒す。やや前に向かって上がる傾斜が付いているが、前方に頭を向けて寝れば全く気にならない程度。ただ、前述のように身長がある人が寝る場合は真ん中に凹みができるので注意したい。夏場でもマットを用意しておきたいところだ。

乗車定員は5人

3列シートに比べて乗車定員は減っているが、2列目シートの足元などは広くなっているので、5人までの乗車であれば快適度は向上している。室内高が高いので、頭上の窮屈感もない。

車中泊を快適にする装備も充実


ラゲッジスペースには車中泊を快適にしてくれる仕掛けも充実している。家庭用100Vのコンセントが用意されているので、スマホだけでなくPCなども充電が可能。また、ユーティリティフックやバーなどを装着できるホールが片側9個ずつ装備されているので、用途に合わせてフックやバーなどを取り付けられる。

ユーティリティホールを利用してラゲッジの上部分に荷物を積むようにできる。この機能が車中泊時にはかなり便利で、横になった際の足の上に荷物を積むことが可能。車内に寝てしまうと荷物の置き場所に困ることがあるが、そうした心配をしなくても済む。

収納スペースも豊富に用意される

ラゲッジスペース以外にも、細かい収納スペースが用意されているのもうれしいポイント。車内に泊まると、細かいものをどこに収めるか頭を悩ませることも少なくないが、前述の足の上に荷物を収納できるのに加えて、床下にも収納スペースが用意されている。また、ダッシュボード周辺にもスマホや財布などちょっとしたものを入れておけるので、寝るときに邪魔になるものを収納できるのだ。

床下の収納スペースは、決して広々というほどではないが、プラスチックがむき出しなので濡れたものや汚れたものを、そのまま放り込んでおけるのがありがたい。助手席側にはグローブボックスのほか、上部にもボックスがあり、その中間はトレイとして活用できる。財布やスマホなどを収納するのに便利だ。

車中泊マスター増谷の寝心地インプレッション

コンパクトな車体ながら大人2人が横になれるスペースを確保している点はポイントが高い。フラット部分もかなり平らで、真ん中の凹みはあるものの、マットを敷けば気になるほどではなかった。オプションも充実している。
【新定番!!!!!!真冬の車中泊】

実は真冬こそキャンプがおもしろい!というのは、通なキャンパーたちには割と有名な話。空気が澄んでいて、景色や夜空もキレイ、人も少ないため自然を大いに満喫でき、何より焚き火だったり食べ物の温かみを体の底から体感できるから。自慢のキャンプギアたちの性能もよりシビアに堪能できるというもの。だったら車中泊も今でしょ! というわけで、元気な大人たちが真冬だからこその、エクストリームな車中泊遊びを提案します

『デジモノステーション』2019年3月号より抜粋。