独自の脱着システムでディスプレイの角度を自由に調整。2in1スタイルPC『VAIO A12』はモバイルノートの新勢力となるか

使い勝手を重視した全く新しいデザインと機構を開発
注目の新2in1ノートが誕生

独自の「スタビライザーフラップ」を採用した脱着式の2in1スタイルPC。背面スタンドもなく、ディスプレイの角度調整にも対応し、一般的なクラムシェルノートと同様の使い勝手を実現した。ワコム製の専用デジタイザースタイラス(ペン)が付属し、タッチ入力にも対応する。なお、写真の「ALL BLACK EDITION」はWeb限定のプレミアムエディションだ。

VAIO
VAIO A12 ¦ ALL BLACK EDITION
実勢価格:22万6584円~(カスタマイズ可)

【SPEC】
OS:Windows 10 Pro 64 ビット版/Home 64 ビット版
CPU:インテル Core i7-8500Y(1.50GHz 〜4.20GHz)
メインメモリ:16GB/8GB
ディスプレイ:12.5型ワイド(1920×1080ドット)
ストレージ:1TB SSD/512GB/215GB
インターフェイス(タブレット部):USB Type-C×1(USB Power Delivery対応、USB 3.0)、ヘッドホン端子
インターフェイス(キーボード部):USB 3.0×1、USB 2.0×2、HDMI出力端子、LAN(RJ-45)、ミニD-Sub15ピン
ワイヤレス通信:IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth v4.1準拠、WAN(選択)
バッテリー駆動時間:約14.4~15時間(ワイヤレスキーボード)、約7.4~8.1時間(非ワイヤレスキーボード)、約7.7~8.5時間(タブレット部)
本体サイズ:幅305.5×奥行き211.9×高さ17.0~21.0mm、幅305.5×奥行199.4×高さ7.4mm(タブレットのみ)
本体質量:約1.099~1.223kg、約607g~622g(タブレットのみ)

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独自の脱着システムと高品質なペンとキーボードを採用

毎日携帯するモバイルノートの定番がタッチ操作に対応した2in1スタイルPCになりつつある。そのジャンルで最も売れているのはMicrosoftのSurfaceシリーズだが、背面のキックスタンドでディスプレイを立てかける仕組みのため、新幹線のテーブルなど狭い場所で使いにくかったり、膝の上に置いてタイピングしにくいという欠点がある。『VAIO A12』は2in1スタイルPCのその欠点をなくしたモデルだ。

最大の特徴はキーボードとディスプレイの結合部分。新開発の「スタビライザーフラップ」はディスプレイをしっかり押さえつつ、自由な角度に調整できる機構を採用。通常のクラムシェルノートと同様の使い方ができるのだ。

実際に持ち歩いて使ってみた。近年は13型クラスで1キロを切るモデルが増加していることもあり、12.5型ワイドディスプレイで1.2kgを超えるボディはやや重く感じる。『VAIO A12』はバッテリーを内蔵したワイヤレスキーボードユニットと、非搭載のキーボードユニットが選択できる。

当然バッテリーを搭載するモデルの方がトータル質量は重くなるが、バッテリー駆動時間が10時間を大幅に超えること、そして、ディスプレイを外したままでもワイヤレスキーボードとして利用できるなどメリットが多い。『VAIO A12』を選ぶならワイヤレスキーボードユニットのチョイスが正解と言えそうだ。

ディスプレイの脱着は専用のレバーで簡単にできる。また、付属のデジタイザーペンの入力精度も高く快適。iPad Proと比べるとややあたりが固めで、滑りが強い印象だったが、ずれや遅延などはなく、直ぐに慣れるだろう。

搭載するCPUがファンレスのYプロセッサーなので性能面での不安があったが、Uプロセッサー搭載ノートと比べたベンチマーク結果に差はほとんどなかった。これならビデオ編集などの高負荷な作業をしない限りは問題なさそうだ。

ライバルになるであろう『SurfaceGo』と比べると、高価ではあるが利点も多い。ペン入力に対応する2in1スタイルPCを選ぶとき、候補のひとつになることは間違いないだろう。

独自の脱着機構でタブレットに

レバーとマグネットで固定されたディスプレイを脱着。タブレット自体は約600gで軽い。

レバー操作でディスプレイの脱着ができる。レバーはキーボード上と背面の2カ所に配置。

ヒンジ下にフラップを配置することでディスプレイの角度を自在に調整できる仕組み。

インターフェイスはトップクラスに充実

本体右側面にはヒンジ側から順に電源コネクタの他、有線LAN、VGA、HDMI、USB3.0端子をレイアウト。

本体左側面にはUSB 2.0端子2基とSDカードスロットを配置。ヒンジ付近にはセキュリティロックも用意。

ディスプレイ側にUSB 3.0端子やヘッドホン端子をレイアウト。このUSB 3.0端子はPower Deliveryに対応しており、ディスプレイとキーボードの充電用にも使える。

電源スイッチはディスプレイの右側面上部に配置。音量ボタンやLTEモデルの場合、SIMスロットも搭載している。

Wacom製専用ペンが付属し高品質なペン入力ができる

ワコム製のデジタイザーペンが付属する。

タッチ操作に対応しており、ディスプレイ部のみをタブレットとして持ち歩くことも可能。

付属のデジタイザースタイラスでは4096階調の高解像度に対応。また、液晶パネルとカバーガラスの間に特殊な樹脂を充填したダイレクトボンディング加工を施すことにより、ペン先と画面の描画位置がずれにくい仕組み。このため、高品質の手書き入力ができる。

使い勝手とベンチマーク結果は!?

付属のACアダプターは約238g(実測値)。このため、PC本体と合わせると1.5kg近くなることに注意。

キーボードはコンパクトサイズながら19mmのキーピッチを実現。キー音があまりしない「静寂キーボード」を採用している。

「PCMark 10」によるベンチマーク結果がこちら。先月号で掲載したUプロセッサーを搭載する『LIFEBOOK UH-X/C3』とのスコア差もわずかで、Webやオフィスソフトなどをメインとするビジネスユースなら問題なさそうだ。

【ヒット確実な新製品の「試してわかった」をレポート】

プロの目利きたちがいち早くハンズオン! ヒット確実な気になる製品の試してわかったことをすべて教えます。

『デジモノステーション』2019年3月号より抜粋。

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