「ヘイSiri、暖房つけて」が実現できるスマート家電リモコンを使ってみた

「スマートホーム」なんて言葉を使うと仰々しく聞こえるが、家電を声で操作する時代はもう到来している。もちろん、トップメーカーが展開する高価なスマート家電を集めようとしたら、それ相応のコストが必要になるだろう。しかし、実は一般家庭で使っているごくごく普通のテレビやエアコンなどを簡単にスマートホーム化させる手段も存在するのだ。

代表的な手段が、Wi-Fiに接続する家電コントローラーを使う方法である。一般家庭で使っているエアコンやテレビのリモコンの動作を記録し、スマートフォンのアプリ画面から操作するだけで、家電を操作できる。夢のスマートホームを実現するには、まずここから挑戦するのがお手軽だ。

今回はラトックシステムが2019年の1月下旬に発売した『スマート家電リモコン(RS-WFIREX4)』を使ってみたので、その扱い方を紹介したい。同機は、Googleアシスタントや、Amazon Alexa、Siriなどの音声アシスタント機能から扱うこともできる。要は、セッティングさえ済ませれば「ヘイSiri、暖房つけて」でエアコンが起動するようになる。ただし、iPhoneに関して言えば、初期設定は一癖あるものだった。

スマート家電リモコンとスマホの接続を行う

『スマート家電リモコン(RS-WFIREX4)』は、手のひらサイズのデバイスだ。本体操作は、給電のためのケーブルを繋げるだけ。あとは、スマートフォンからアプリの設定を行っていく。

まずはストアから「スマート家電コントローラ」というアプリをインストールし、アカウント登録を行う。使用するメールアドレスとパスワードを設定し、送信されてきた6桁の本人確認用コードを入力すれば良い。

その後、使用する家電リモコンとの接続を行う。メニューから「家電リモコンの追加」を選び、接続するスマート家電リモコンのモデルを選択しよう。スマートフォンとWi-Fiルーターを2.4GHzで接続し、スマート家電リモコンにもなるべく近づけておく。

画面指示通りに進めると、スマートフォンの「スマート家電コントローラ」アプリ内でカメラが起動するので、電源を入れた家電リモコンの本体に貼付してあるシールのQRコードを読み取ろう。

接続を許可し、Wi-Fiルーターの2.4GHzに接続するのに必要なパスワードを入力する。

接続が問題なく行えた場合は、そのままスマート家電リモコンの名前を設定し、家電製品のリモコンを登録していく(iPhoneで不具合が出て、どうしても繋がらない場合は、後述のAndroidスマートフォンから転送する方法を試してみて欲しい)。

スマート家電リモコンに、家電の操作を覚えさせる

続いて、スマート家電リモコンに、エアコンやテレビのリモコン操作を記憶させる。メニューから「家電製品の追加」を選び、例えば「エアコン」を選択。ここでは「手動で学習する」を選んだ。該当するメーカーがあるときはそちらを選択すれば簡単だ。

まず、エアコンのリモコンの表示を揃えておく。例えば、暖房で20度、風量3の指示が出せる状態にしておくわけだ。

そしてアプリの画面で、暖房で20度、風量3を選び、それを記録させよう。画面指示をしっかり読めば、理解できると思うし、失敗しても登録し直せるので、何度か試してみるといい。「ボタンを追加」を操作すれば、一つのリモコンの画面に異なる温度や「停止」といった操作も組み込めるので、覚えておこう。

登録が完了したら、アプリ上のリモコン画面を表示して操作して、エアコンを起動できるようになっているか確認してほしい。Wi-Fiとの接続状況によってはタイムラグが出ることもあるが、とりあえずエアコンがつけば成功だ。

iPhoneの初期設定に関しては苦肉の策をとった

ちなみに、今回はPixel 3とiPhone XSで検証したのだが、iPhone XSの方はスマート家電リモコンとの接続時になんども「接続に失敗しました」との旨が表示され、スマート家電リモコンのファクトリーリセットなどを試す羽目になった。そして結局単独では接続できなかった。

これはあくまで筆者の推測だが、セキュリティの都合で家電リモコンとのWi-Fi接続が弾かれてしまったのかもしれない。結局iPhoneに関しては、後述する「接続済のAndroidから登録データを移行する」という方法を試みた結果、なんとか使用できるようになった。もし製品を試して同じ症状が出た場合は、救済策の一つとして参考にしてほしい。

具体的には、「スマート家電コントローラ」アプリで一通りの登録を済ませたAndroidと、同アプリにログインしたiPhoneを用意した。このとき両機とも同じWi-Fiに接続した状態だった。

Androidでは、アプリ内メニューから「リモコンデータ受け渡し」を選択し、次画面で「エクスポート」>「スマホ間で受け渡し」を選択し、リモコンデータを移行する家電を選んだ。

同様にiPhoneでは、メニューから「リモコンデータ受け渡し」>「インポート」を選択した。

音声アシスタントを使ってみる

今回はまず、スマートスピーカーの例として、Amazon Alexa搭載の『Amazon Echo Dot』(第3世代)を使用した。

↑Amazon のEcho Dot(第3世代)

同機と連携したい場合には、まず「スマート家電コントローラ」でもメニューから「Amazon Alexaの設定」を行い、Amazonのアカウントでログインを済ませ、連携を許可する家電を登録する。

また、初期設定済の「Amazon Alexa」アプリ内で「スマート家電コントーラ用スマートホーム」というスキルを追加し、「スマート家電コントローラ」アプリで設定したアカウントのパスワードを入力する。

これで接続がうまくいけば、「Alexa、家電リモコンを使って暖房をつけて」などと話してエアコンを操作できるようになる。

Googleアシスタントを利用するケースは、『Pixel 3』で検証した。Alexaの場合と同じく「スマート家電コントローラ」アプリ内のメニューから「Googleアシスタントの設定」を選択し、ログインと家電の登録を済ませておく。

その後、Googleアシスタントを起動し、「家電リモコンにつないで」と指示。「スマート家電コントローラ」のアカウントを紐付けよう。

こちらはなぜか暖房に関してはGoogleアシスタントに表示されるテキストが文字化けしており、うまく操作できなかった。一方、テレビの操作は行えた。家電や操作する端末、ソフトのバージョンによって相性の良し悪しは多少ばらつきそうだ。

Siriで使いたい場合

iPhoneのSiriで利用したい場合には、App Storeから「ショートカット」アプリをインストールしておき、その中でカスタマイズする必要がある。

同アプリのライブラリ画面からショートカットを新規作成し、「家電リモコン」と検索すると、登録済みの実行できる操作が表示されるので、これを選択しよう。

同じ画面の右上にある設定ボタンから、「Siriに追加」をタップ。選択した操作を実行するためのフレーズを登録すれば準備は完了だ。

例えば「テレビをつけて」というフレーズを登録しておけば、Siriを起動してそう指示するとテレビが付く。一度登録しておけば、Apple Watchなどからフレーズを聞かせても同じく操作を行える。

最後に

初期設定こそ苦戦するだろうが、一度設定を済ませて接続が安定していれば、かなり快適な「なんちゃってスマートホーム」が完成する。必要なのも、リモコン本体代金だけ。気軽に挑戦してみてほしいと思う。

ちなみに、今回は詳しく取り上げなかったが、『スマート家電リモコン』には、タイマーによる操作や、家の外からの遠隔操作が行えるという特徴もある。興味がある人は実際に導入して試してみてほしい。

関連サイト

RS-WFIREX4 | ラトックシステム株式会社