現代の権力闘争劇をブラックユーモア全開で描く【この海外ドラマが間違いなし!『メディア王~華麗なる一族~』】

メディチ』の次は、現代版・華麗なる一族の物語を紹介しよう。

『メディア王~華麗なる一族~』は、原作者は否定しているものの、どう見てもルパート・マードック(FOXテレビ創設者)がモデルだということで話題を集めた。巨大メディア帝国を築いたマードックの異名が、そのまま邦題となった作品だ。ちなみに、原題は「地位の継承者、継承権」などを意味する『Succession』。メディア王の座を巡って争う人々の様子を、スリリングかつ皮肉たっぷりに描いている。

主人公のメディア王・ローガン・ロイを演じるのは、『ボーン・アイデンティティー』『X-MEN2』のブライアン・コックス。製作は、『ゲーム・オブ・スローンズ』『ビッグ・リトル・ライズ』『セックス・アンド・ザ・シティ』などのヒット作を世に送り出してきたHBO。シーズン2の制作も既に決定している。

『メディア王~華麗なる一族~』ってどんなドラマ?

舞台はアメリカ・ニューヨーク。巨大メディア企業ウェイスター=ロイコ社の創業者・CEOローガン・ロイは、まもなく80歳の誕生日を迎えるにあたって、会社を子ども達に任せると事あるごとに宣言していた。

ローガンには、ケンダル、ローマン、シヴ、コナーの3男1女がおり、それぞれがまったく異なる個性の持ち主。しかし、“偉大な父”ローガンを頼りにしている(というよりアテにしている?)ことは同じだった。とくに次男ケンダルは上昇志向が強く野心家で、“次期メディア王”の座を虎視眈々と狙っている。

ローガンいわく“勉強熱心だが頭でっかちで肝っ玉が小さいところがある”ケンダルだったが、客観的に見て次期CEOはケンダルでほぼ確定と思われていた。他の兄妹も「口では色々言いつつも、親父は時期がきたらちゃんと自分たちに社会的地位と財産を与えてくれるだろう」と高を括っていた。

しかし、ローガンは自身の誕生日パーティーで、今後5年間は CEO の座に留まることを発表する。

思惑が外れ、混乱する子ども達。さらにローガンの後妻や大甥(ローガンの兄の孫)、会社のベテラン達も加わり、権力・財産争いが激化する……。

ここが見どころ!

“相続・権力争い”というテーマからしてもっと重苦しいドラマを想像していたが、皮肉っぽいブラックユーモアが所々に効いていてとても観やすい。登場人物たちの性格は酷くすさんでいて言葉遣いも下品なのに、あまり胸くそ悪くならないのがすごい。

基本的には刺激的で毒のあるドラマに、ちょっと間の抜けた演技を散りばめることでかなりマイルドになっていると思う。

一見嫌なヤツに見えるケンダルも、偉大過ぎる父親に認めてもらうべく必死に頑張る健気な息子としての一面を見せるシーンがある。それを、大げさなセリフでなく、ふとした表情で視聴者に伝えてくるのがよかった。

「メディア王~華麗なる一族~ <シーズン1>」
2019年3月6日(水) DVDレンタル開始
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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メディア王~華麗なる一族~ <シーズン1>|ワーナー・ブラザース