パンクやチェーン切れの心配ナシ。メンテナンスフリー自転車『Rich』とは?

自転車愛好家にとってはメンテナンスも一つの楽しみだ。けれど、忙しくなるとなかなか時間は取れないし、どんなに入念な手入れをしていても思わぬトラブルに見舞われてしまうことはある。走行中にチェーンが外れたり、パンクしたときの絶望感といったら筆舌に尽くしがたい。そんなトラブルが起きない自転車があればどんなにいいことか。

そんな発想を形にしたかのような自転車が存在する。それが佐賀県のアルミ製品メーカー、株式会社アルミスの『Rich』だ。片持ちの前後輪、トップチューブのないシンプルなフレームといった、独特なデザインもさることながら、徹底したメンテナンスフリーへの取り組みに注目だ。

最大5000㎞ノーメンテ走行可

『Rich』が履いているのはソリッドタイヤ。そもそも空気が入ったチューブを持たない構造なので、路上のガラス片などが刺さってパンクする心配がない上、空気圧を気にする必要もない。

ノーパンクタイヤとはいえ、さすがに消耗品なのでおよそ5000kmを走行するたびに交換する必要はある。ただしホイールごと交換する構造なので、交換作業はホイール中央の4つのボルトを開け閉めするだけ。ちょっとした工具があれば誰でも交換できてしまう手軽さだ。交換用タイヤとホイールのセットで一本7000円程度と比較的リーズナブルなのもありがたい。ソリッドタイヤを外してチューブタイヤに交換することもできるのだそう。

後輪に目を向けてみると、見慣れたチェーンがない。ペダルの動力はシャフトドライブで後輪に伝えているので、外側からは機構が見えなくなっている。長期間メンテナンスが不要で壊れにくいのがシャフトドライブのいいところ。もう手を油まみれにしてチェーンと格闘しなくて済むのだ。

自転車では珍しいドラムブレーキを採用。一般的なブレーキに劣らない制動力がありつつ長持ちするブレーキシューが、メンテナンスフリー化に貢献している。

シェアサイクルでの運用も視野に

シャフトドライブとチューブレスタイヤの採用でメンテナンスフリー実現、と聞いて中国発のシェアサイクル『Mobike』を連想した人は鋭い。実はこの『Rich』も個人向けだけでなく、シェアサイクルとしての運用を想定。日本よりもハードに使い倒される中国のシェアサイクルを参考にしているというのだ。その証拠に、サドルには盗難防止機構とともに乗る人の身長に合わせた目盛りが刻まれており、不特定多数の人が乗用するようなケースでも簡単に自分のポジションが見つけられるよう工夫されている。

カラーはホワイト、ブラック、レッドの3色のみだが、フレームとホイールの色は自由に組み合わせることができるので、9パターンの中から好みを見つけることができる。実勢価格は5万5000円。ほぼノーメンテ・ノートラブルな『Rich』なら自転車の整備に関する心配は不要。あとはご自身の体のメンテナンスを入念に行って走りだすだけだ。

関連サイト

メンテナンスフリー「自転車革命」Rich – 株式会社アルミス