ルンバも“多頭飼い”の時代!?インテリアスタイリストに聞くロボット掃除機の賢い使い方【家事を遊ぼう!】

インテリアスタイリスト窪川勝哉の提案
戸建てで快適に暮らすならルンバも多頭飼いしてみる?

ロボット掃除機は、役に立つペット的な存在。家の中で動き回る様は動物のようだし、愛着も湧いてくる。名前を付けたり、話しかけたりする人もいるだろう。そして、犬でも犬種や個体差で性格が異なるように、ロボット掃除機も機種による違いがある。そこで、ルンバの最新モデル「i7+」と売れ筋モデル「e5」という性格の違う2台(2匹?)を人気インテリアスタイリストの窪川勝哉さんに使用してもらい、その使い分けを聞いた。

(左)
ルンバ i7+
実勢価格:14万270円(アイロボットストア価格)

センサーとカメラの画像から間取り図を生成する「スマートマッピング」機能で部屋の環境を学習、効率よく徹底的に部屋を掃除する。ゴミ捨てを自動化した「クリーンベース」を付属し、1回ごとにダスト容器からゴミを捨てる必要がない。

(右)
ルンバ e5
実勢価格:5万3870円(アイロボットストア価格)

吸引力を従来の5倍に高めた「AeroForce3段階クリーニングシステム」を採用。ゴム製のブラシは髪の毛などが絡まりにくいこともメリット。ダスト容器は水洗いが可能で、清潔さを保つことができる。Wi-Fi搭載でスマホアプリからの操作にも対応。

【Profile】
窪川勝哉:インテリアスタイリスト
雑誌やTV等でのスタイリングだけでなく、ウインドウディスプレイやイベントのデコレーションなども手がける。車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深い。

1F 毎日掃除したいリビングルームはゴミ捨て不要の「i7+」

ゴミ捨て作業がないのでホコリも立たない!
窪川さんは、3〜4年前から自宅兼仕事場でルンバを活用してきた。部屋の中は清潔感があり、落ちつける雰囲気だが、インテリアスタイリストにとって掃除とは?

「僕は、整えることが好きで、暇だったらずっとやっていたいタイプです。たとえば、テーブルや棚の上のものを、バランス良く並べ替えたりすることが好きなんです。しかし、拭き掃除や掃き掃除は、ロボット掃除機にまかせたい。洗濯も今どき洗濯板を使う人はいないじゃないですか」

機械にまかせられる部分は機械にまかせて、人の感性でしか整えられないことをすることで、部屋が素敵になるということだろう。そんな窪川さんが注目したのが、ルンバの最新モデル「i7+」だ。掃除し終わったルンバのゴミを収集する「クリーンベース」を備え、毎回のゴミ捨てをしなくても済む。紙パックにはダスト容器30杯分のゴミを収納できるという。

ペットに例えると、クリーンベースは充電のための寝床であり、排泄物を処理するためのトイレ。人の出入りが多くて汚れやすいリビングやダイニングで毎日稼動させても、世話を焼く手間がないのがありがたい。

「ダスト容器からゴミ箱に移す際にホコリ立たないのも、クリーンベースのメリットですね」(窪川さん)

実は2階建ての窪川家。1階にはこの「i7+」を、2階には「e5」と “多頭飼い”をしている。「i7+」のさらなる高機能や、2階で「e5」を使う理由については、下記で詳しく解説していこう。

毎回ダスト容器を自動で空にしてくれる

クリーンベースのルンバが乗る部分には吸引口があり、i7のダスト容器から直接ゴミを吸い上げる。

アプリでは、ダスト容器が空になったことが確認できる。実際に目でダスト容器をチェックしたところ、きれいにホコリが取り除かれていた。

紙パックが一杯になったら、そのまま引き上げて捨てるだけ。ダスト容器30杯分が収納可能。1回の掃除でダスト容器が満杯になることも少ないので、1カ月以上は何もしなくても大丈夫だろう。紙パックの口は自動で閉まるようになっており、ホコリが舞い散ることもない。

アプリで多頭飼いを管理

専用アプリの「iRobot HOME」では、Wi-Fi対応のルンバやブラーバといったロボット掃除機を複数台管理できる。2台を個別に、また同時に操作することが可能なのだ。

クリーンベースに戻る動きはとてもスムーズ

部屋の形や間取りを学習しているので、戻ってこられないことはない。戻ると10秒ほどクリーンベースがi7のゴミを吸い込み、充電を開始する。

進化した学習機能でより効率よく掃除できるようになった
「i7+」はセンサーとカメラの画像から間取り図を生成する「スマートマッピング」機能を搭載している。これまで家具が多い家庭、間取りが複雑な家庭では、ロボット掃除機が特定の部屋ばかり掃除してしまい、そのうちにバッテリーが少なくなってしまうなんてこともあった。「i7+」では、間取りを学習することで、最適なルートで掃除を行う。その動きは、まるで「目が見えている」よう。より賢い動物のように見えるだろう。

さらに、間取りの地図データを作成し、それぞれの部屋を把握することで、「キッチン」や「リビング」のように、アプリから特定の部屋のみを掃除させることも可能。

「ちょっとキッチンを掃除して、と人にお願いする感覚で頼めます。ダイニングで食事をしているようなシーンでも、特定の部屋だけ掃除してくれる機能は助かります」(窪川さん)

掃除する度により正確に間取り図を作成。「Clean Map レポート」では、清掃エリアや清掃時間などの情報を確認できる。部屋の境界(ダイニングとリビングの間などにある点線)は、カメラでとらえた天井の梁などから自動で認識される。

アプリでは部屋の名前をラベルとして付けることができる。料理をしていてキッチンが汚れたので、キッチンだけを指定して掃除させられる。ルンバが障害物などで動けなくなったときには、マップでその場所を確認できるのも便利。

インテリアスタイリスト直伝
「クリーンベース」の活用&隠し方

掃除機の機能を搭載したクリーンベースは、従来のホームベースよりもサイズが大きいので、「インテリア的にどうなの?」と不安に感じる人もいるだろう。そこで、窪川さんに設置のコツを聞いた。

「確かに、直線の壁の所に置くとその存在が目立ってしまいますが、家具と家具の間など、凹んだ場所なら目立ちません。わが家ではソファーと壁の間に設置してみました。部屋のデッドスペースを活用してみてください」(窪川さん)

部屋の間取りを把握している「i7+」なら、クリーンベースが奥まった場所にあっても、迷うことなく帰ってこられる。

また、クリーンベースの上は平らになっているので、落下して危険のないものの置き場所としても使える。さらに、サイドテーブルを上にかぶせれば、クリーンベースの存在を隠すとともに空間の有効利用が可能だ。

ソファーの横に置かれたクリーンベース。「ちょうどサイドテーブルぐらいの高さなので、テレビのリモコンなどを置くのにも便利ですね」(窪川さん)

デッドスペースを活用したクリーンベースの設置例。少し奥まったところであっても、「i7+」は地図を記憶しているので、まっすぐに戻ってこられる。

無印良品「スチールトレースタンド」3490円。無印良品の木製のトレー(別売り/1490円)を上に載せてサイドテーブルとして縦でも横でも使用できる。

2F 汚れの少ない部屋は手頃な価格の「e5」で十分


5万円ほどの価格で爆発的に売れているのがルンバの「e5」。ロボット掃除機に対して「気になるけど、実際どうなの?」という人にも買いやすい(飼いやすい?)子だ。リーズナブルであっても、吸引力を高めた「AeroForce3段階クリーニングシステム」や、髪の毛などが絡まりにくいゴム製ブラシなど、使い勝手が良いのも特長。ダスト容器は水洗いでき、清潔好きな人も満足できるだろう。

この「e5」、窪川家では、寝室と仕事場のある2階で使用されている。

「リビングやダイニングに比べると、それほどは汚れないので、3日に1回ペースで稼動させています。」(窪川さん)

スケジュールはスマホアプリから設定が可能。Wi-Fiを搭載しているので、スマホから清掃中や充電中といった稼働状況も確認できる。

「留守中のペットの様子が見られて安心するのに似ていますね」(窪川さん)

賢くて手間のかからない性格の「i7+」、カジュアルだけどしっかりしている「e5」。ライフスタイルや間取りによって選び、多頭飼いしみてはいかがだろうか。

ホコリがたまりやすいベッドの下にもするする入っていく。少々の段差なども乗り越え、カーテンの裏などもしっかり掃除するのがルンバ「e5」の特長。

アプリで稼動させる曜日と時間を設定しておけば、手動でスイッチを入れる手間もかからない。勝手に遊んで勝手に眠るペットのよう。

「e5」の動きは「i7+」ほど賢そうではないですが、それだけにけなげなかわいさがありますね

【パパも家族も家事遊び】

家事は面倒だ。共働き家庭ともなると、夫婦どちらが担当するかで揉める原因にも。だから便利な家電に任せるわけだが、どこまでいっても“やらなければならないもの”という意識は変わらない。だったら、むしろ積極的に“やりたいもの”にチェンジしてみてはいかがだろうか? ここでは家電のプロたちが、家事を“家電を使った遊び”に変える方法を提案。春はみんなで家事を楽しもう。

『デジモノステーション』2019年4月号より抜粋。

  • 出演窪川勝哉
  • photo下城英悟(GREEN HOUSE)